TA(Teaching Assistant)


 

TAの主な業務は、 授業で出た宿題や中間・期末テストの採点をすることです。 特

に、大学のクラスの場合、その受講者の数が数十人規模になるため、 研究がメイ

ンである教授の負担を軽減する意味もあります。 したがって、 人気があるクラスの

場合は、TAの数が二人三人と増えることもあり得ます。 また、 TAには、 教授が

行う授業の準備フォローをする義務もあり、  多くの受講者から頻繁に質問を受

けることになります。  その授業の内容に関する深い知識と英語でのコミュニケ―シ

ョン能力は必須と言えるでしょう。 そして、 教授からの厚い信頼も要ると考えます。

ゆえに、大学院に入学したばかりの留学生がアメリカ人学生を押しのけて、このTA

職に就くことは簡単ではありません。さらに、これらの仕事をこなしながら、自分のク

ラスの授業を取ったり研究を続ける訳ですから、 相当の負荷になることも忘れない

でください。

 

TAになることのメリットも説明しましょう。まず最初は、経済的なメリットです。 授業

料の免除生活費の支給が行われます。  額にすると1万ドルから2万ドルの間

だと思います。 私立大学の場合は、州立大学に比べて授業料が格段に高くなるた

め、授業料の免除を受けるだけでもかなりの経済的な恩恵と言えます。 留学生が

唯一働ける場所である、 キャンパス内でのアルバイトの時給が 5ドルから10ドル

ぐらいであることを考えると、TAがいかに恵まれているかが判ります。  二番目は、

学業上のメリットです。キャンパス内に自分の部屋( 相部屋が一般的 )とデスク

与えられます。入学当初は、大学の寮に住むことが普通でしょうから、寮でのノイズ

や煩わしさから逃れて静かな環境で自分が取っているクラスの勉強に集中できるよ

うになります。  極めて高いGPAを常に維持しなければならない大学院生にとって、

この事は上記で述べた経済的なメリット以上に重要だと考えます。三番目は、研究

上のメリットです。 自分が将来、 博士論文を書きたいと思っている分野で有名な教

授のTAになれれば、その教授との親密な関係を築けるだけでなく、その教授が現

在行っている研究の内容を詳細に把握することができます。加えて、教授が募集す

るかもしれないRAの候補になり易くなります。

 

 

 


 

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