ダブル・メジャー(Double Major)について
アメリカの大学の場合は、学生がメジャー(主専攻)とマイナー(副専攻)を持つこと
は一般的と言えます。これらの違いは要求される単位数の違いから来ています。つ
まり、メジャーに要求される単位数の方が、マイナーに要求される単位数よりもかな
り多くなります。 学生の中には、 上記のようにメジャーとマイナーではなく、二つのメ
ジャーを持つ人がいます。 当然、要求される単位数はさらに増えることになり、学業
における負担も大きくなります。 そういう意味で、優秀な学生にとってはダブルメジャ
ーであることが一つのステータスになっている面もあります。また、BiologyとCompu-
ter Scienceという具合に、一つのメジャーでは自分の興味ある分野を選び、もう一つ
のメジャーでは仕事に直結する分野を選ぶというパターンもあるように思います。 ア
メリカのシステムに慣れていない、また、英語力があまり高くない日本人学生がダブ
ルメジャーを選択することには、かなりの覚悟が要ります( 年数を掛けるという手は
ある)。
日本と異なり、医学部(Medical School)や法学部(Law School)は大学には存在しま
せんので注意してください。これらの学部は、大学院に置かれています。日本と同様
に、医者 (Medical Doctor)や弁護士 (Lawyer)の社会的地位は極めて高く、メディカ
ル・スクールやロー・スクールに進学する学生のほとんどは、 大学でもトップクラス
中のトップクラスに属する学生であると言っても差し支えありません。 GPAで言えば
、ほとんど4 に近いものになります。評価には A+というものもあり、中には4を超え
る天才的な人もいるかもしれません。傾向として、上記のような学生にはダブルメジ
ーになっている人が多いように感じます。